読書に関する備忘録、2回目

(1回目はこれです ↓ )

lan641.hatenablog.com

 

 

中学生になったころから、ライトノベルをよく読むようになった

そもそもは児童書『水の都のフローラ』が好きで、

その作者、南房秀久さんが書いているライトノベル

『トリシア先生』シリーズに手を伸ばしたのがはじまりだったような気がする

(これらは小学校中~高学年でも楽しめると思います) 

  

  

シリーズものだと

彩雲国物語少年陰陽師GOSICK

風の王国、宮廷神官物語、雄飛の花嫁、

ちょー美女と野獣

などをずっと読んでいた

 

中華もの、歴史ものが多いのは母の影響だ

自分のおこづかいでは、本をたくさん買うことはできなかったけれど

母がライトノベルをよく買うようになっていたから、

そのほとんどすべてを回してもらっていた

 

クラスに本好きの友人が数人いたことも、大きかったと思う

彼女たちに勧めてもらって読み始めたものは多いし、どれも印象に残っている

 

伊坂幸太郎オーデュボンの祈り (新潮文庫)

桜庭一樹砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫)

 

特に覚えているのはこの2冊

どっちも怖かったなあ、当時の自分には

怖いのに、ページをめくるのがやめられなくて、それもまた怖かった

 

桜庭一樹さんの書評集に

『小説という毒を浴びる』というタイトルがあったけれど、まさにそんな感じ 

小説という、毒

小説という毒を浴びる 桜庭一樹書評集

小説という毒を浴びる 桜庭一樹書評集

  • 作者:桜庭 一樹
  • 発売日: 2019/05/24
  • メディア: 単行本
 

 

 

GOSICKシリーズは富士見ミステリーから出ていたものが好きで

びっくりするくらいボロボロだけど手放せずに持っている

(富士見ミステリーが刊行停止になってしまい、途中から角川で刊行されるようになった)

 

描写がやわらかく美しくて、映像が浮かぶ文章

くすっと笑ってしまうような会話と、テンポよく進むストーリー

ミステリーはあんまり、という方にこそ、おすすめ 

GOSICK ―ゴシック― (角川文庫)

GOSICK ―ゴシック― (角川文庫)

  • 作者:桜庭 一樹
  • 発売日: 2009/09/20
  • メディア: 文庫
 

 

 

それから、

彩雲国物語シリーズは最初から最後まで

外伝もあわせて全部面白いからぜひ読んでください、という気持ち 

このシリーズは、高校3年のとき

担任の先生と借り合いをしたというちょっと変わった思い出がある

わたしが彩雲国を借し、先生からは『天は赤い河のほとり』を借りた

巨大な紙袋を教室でコソコソ受け渡して、

たぶんすごく怪しかったと思うけれど笑、楽しかったなあ

 

先生の古典の授業が本当に大好きだった

 

 

 

ライトノベルで印象に残っているのは

シリーズもの以外にもあって、パッと思いつくのは2冊  

海神の彼方へ(上) (コバルト文庫)

海神の彼方へ(上) (コバルト文庫)

  • 作者:藤堂 夏央
  • 発売日: 2005/04/28
  • メディア: 文庫
 

『海神の彼方へ』

天正遣欧少年使節を題材にしたファンタジー

作中に百人一首崇徳院の歌が使われたシーンがあったのだけれど

それがとても切なくて、悲しくて

瀬をはやみ 岩にせかるる滝川の われてもすゑに逢はむとぞ思ふ

以来、この歌が忘れられない

  

 

 もう一冊はこれ

室町少年草子 ―獅子と暗躍の皇子― (コバルト文庫)
 

 『室町少年草子』

タイトルの通り室町時代が題材で、主人公はのちに世阿弥と呼ばれる少年

これを読んでから世阿弥のことをめちゃくちゃ調べた挙句、

大学に進学してから『風姿花伝』を扱う講義を受けたりもした 

 

 

読書好き、にも色々あって

なかにはライトノベルを嫌いな方もいらっしゃると思うのだけれど

わたしは好きです

 

物語のなかを、空想の世界を、自由気ままに泳いで

引っかかるものを調べたり、気になったことを勉強して

それを重ねて、重ねて

いつのまにか今のわたしになった

 

絵本も児童書も、文学もライトノベルも、漫画も

色んな本に色んなきっかけをもらってきた

 

 

素敵な世界を泳げたら

わたしはそれで充分なんだけれど

 

学びのために本を読む、という姿勢になってしまったら

いつもそうだったら、ちょっと息苦しい

 

楽しいから読む、それがただただ幸せ

 

 

オーデュボンの祈り (新潮文庫)

オーデュボンの祈り (新潮文庫)

 

  

  

   

  

雄飛の花嫁 涙珠流転 (講談社X文庫)

雄飛の花嫁 涙珠流転 (講談社X文庫)

 

  

風の王国1 (集英社コバルト文庫)

風の王国1 (集英社コバルト文庫)