今年の夏休みは、なんとも穏やかだった
部屋の模様替えと大掃除を3日がかりで終わらせ、久しぶりにピアノを練習した
大切な友人とのお茶、弟との電話、家の和室でのんびりとお昼寝
普段の週末にはなかなかできないような過ごし方で、数日を過ごすことができた
やりたいと思っていた部屋の配置換えが思っていた以上に大変で、
日当たりの良すぎるエアコンのない空間、汗だくになりながらどうにか、終えた
この配置換えは、ピアノを弾きやすくすることと、本棚を大きくすること、
その本棚をデスクの近くに移すことが目的だった
満足のいく仕上がりになって、やっぱりうれしい
さっそくドビュッシーのアラベスクを練習して(指がさっぱり動かなくて笑った)、
『楽園のカンヴァス』を読む
少しずつ、昔の自分に戻っていくような時間だ
最終日の昨日は、親族との昼食会のあと父と川遊びに出かけた
あぁ、夏だ、と思う
わたしにとっての夏、は、ずっと変わらず、こういう景色だ
あざやかな緑の中で見る木漏れ日や、まぶしく光る水面、蝉の声、渓流の音
予想した通り、水はとても冷たくて、1分も入っていられないほどだった
それでも何度も入って、あがって、水切りにいい石を探しては何度も放る
多くの人に「何もない」と言われそうなこの場所も
わたしにとっては「なんでもある」場所だなあ、などと、ぼんやり考えた
このキンとした冷たさと、この冷たい水が生み出すすべてのものを
ずっと、美しいと思っている
どうか、こういう場所がこれからも在り続けてくれますように