見事なパウダースノーが降り積もる夜
車から雪をおろすのも、視界が真っ白な中を運転するのも大変なのに
あんまり綺麗な雪で、ちょっと感心してしまった
雪が降ると、いつもは暗闇の道さえ、明るい
すべてが白くぼんやりと浮かび上がるから
昨晩は、なにか本を読もうと思って自分の本棚の前に立ち
あれこれ引き出してみたけれど、なんとなく気が乗らずに戻してしまった
どれも数ページ捲っては戻し、捲っては、戻し
そんな日もある
結局、もう何度も読んだ『ほんとうの花を見せにきた』をぱらぱらと読んで、眠った
桜庭一樹さんは、中学~高校にかけて集中して読んだ作家さん
おそらく、文庫になっているものはほぼ全部読んだんじゃないかしら
大人になってからも、新刊が出れば気にして読んできたけれど
なかでもこの本が、一番好きかもしれないな、と思う
どんな文章もうまく入ってこない昨日みたいな日に、必ず手に取ってしまう
遠い昔、中国の山奥にある、バンブー(竹族)のすみかを想像しながら眠りについた
あなたが未来の国に行く。そして自分の王国を作り、堂々たる王となって立つ。忘れないで。運命は自分で変えられる。きっとできる。きっとできる。