この年末年始、一番の驚きといえば

最低気温が-12.6℃を記録したこと

この街で15回以上冬を越しているけれど、ちょっと見たことのない数字

いやいやいや、-12.6℃って!

 

昨日も今日も、朝からかなり電話が鳴って

同僚は1日中、凍結による被害の対応に追われているようだった

今冬は雪も凄まじいのに寒さまで追加されて、てんやわんや

冬の終わりは、まだまだ見えない

 

なぜかはわからないけれど

年が明けたのだな、と、いつも通りの日常のなかで妙に実感している

去年の今頃と、なにも変わらないようでいて

まったく違う心持ちで、いる

 

とても濃く過ごした1年、そのわりに精神状態は比較的なだらかだった

それもこれも周りの人のおかげ

粉々に砕けていた核のようなものを、またゆっくりと育めた気もする

育てよう、頑張ろう、上に向かおう、という強い気持ちをもっていたのは年の初めごろだけで

春あたりからは、これまでにないくらい周りの人たちの言葉に耳をかたむけて(療養期間だぞ、あんまり頑張るな、というようなこと)

その言葉にできるだけ沿うよう意識して過ごした

 

じっとする、休息する、のめりこみすぎない、などが極端に苦手なので四苦八苦したけれど

今こうして振り返れば、人生で最もゆるやかな一年だったように感じる

足掻かなくとも、自然に育つものもあるのだねえ

 

自分以外のもの、自分の言葉以外のものを信じるのは難しいな、と思う気持ちはまだあるけれど

これを信じたいと思えるものを、新年にひとつ、もらったから

大事に抱きしめて、今年を歩きたい