瞬く間に、8月
この数か月は怒涛だった
結納が終わって、新居に引っ越して、慌ただしく新しい生活
あまり焦らず、納得のゆくようにゆっくりと、と言い聞かせて
まだまだ完全には整わなくとも それなりに進んでいる(気がする)
この頃は、ようやく休日らしい1日を味わえるようにもなってきた
先日、彼がケーキを買ってきてくれて(29日はなにかとお祝いごとが多い日なのだ)、そのうちのいくつかはのんびりとした休日のおやつになった
本を読み、うたた寝、起きてケーキとコーヒー、近所のスーパーにお買い物
なんてことのない日だけれど、穏やかで、大切な1日
ちまちまと読み進めている『夕暮れの草の冠』
短編集だから途切れ途切れになっても構わないし、と思って買ったのだけど
想像以上に良くて、忙しい日々のちいさな息抜きになっている
学生の頃は長編小説ばかり読んでいた
というのも、わたしは物語の世界にどっぷりとつかりながら、ストーリーの波に乗ってはしってゆくのが好きで、それを思うまま味わえるのはやっぱり長編小説、と思っていたから、だ
社会人になって、これまでのようには本が読めなくなって
それでも本を読みたいなと思ったとき
短編集の良さを強く感じるようになったし、エッセイもよく読むようになった
昔と同じように本の世界にどっぷりとつかることができた時は、とても高揚するけれど
小さな一粒のチョコレートを大切に味わうような、今の読書も好きだなと思う
(読みたいのに読めない、と思っていたころのわたしに
読書を取り戻させてくれた本たちの一部です
もし同じ境遇の方がいらっしゃいましたら、ご参考までに)